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20 Aug 2013 | 1 min. (49 words)

weinreでiOSのブラウザのデバッグを行う手順

モバイル対応のWeb開発をしている時、iPhoneやiPadのブラウザでのデバッグに苦労したことはないですか?

PCの場合であれば、Chormeのデベロッパーツールとかでかなり簡単にデバッグを行うことができますが、iOSとかのSafariではデバッグツールをつかうことができません。

そんな時に便利なのがweinreです。weinreを使うことで、iOS側で表示されたWebページのデバッグツールの情報を、PCから見ることができる大変便利なツールです。

今回はweinreの使い方を紹介します。

weinreのインストール

まずはweinreをインストールします。weinreはnpmで提供されているので、以下のコマンドでインストールします。 npmをインストールしてない場合は、先にnode.jsをインストールしてください。

$ sudo npm -g install weinre

自分の環境ではsudoを要求されたのですが、sudoなしでインストールできれば、それでもいいかと思います。

weinreサーバの起動

次にweinreサーバを、以下のコマンドで起動します。

$ weinre --boundHost 192.168.0.x

上記のboundHostにはlocalhostのIPアドレスを設定します。 weinreサーバはデフォルトの状態だとlocalhostからしか接続できません。この後iPad側から接続する必要がありますので、上記のようにboundHostを設定して、他のデバイスからも接続可能にしておく必要があります。

無事、起動できれば

weinre: starting server at http://192.168.0.x:8080

と表示され、8080ポートでサーバが起動します。早速これをブラウザから見てみましょう。

weinre_server

上記の画面が表示されれば、サーバが起動しています。

iOSデバイスでブックマークレットの登録

次に、iOSデバイスでweinreサーバへ接続するためのブックマークレットを登録します。直接ブックマークレットを作れればいいのですが、iOSではそれができないようなので、ここでは新規にブックマークを作成して、これを編集することでブックマークレットを作成しています。

まずiOSデバイスのブラウザでweinreサーバ(ex: http://192.168.0.3:8080)を開きます。 そして、以下のjavascriptをクリップボードにコピーしておきます。

bookmarklet

次にiOSデバイスのブラウザで適当なWebページを開き、それをブックマークしておきます。

そしてそのブックマークを編集して、先ほどコピーしたjavascriptをペーストします。

ios_bookmarklet

デバッグの手順

以上で全ての準備が整ったので、実際にデバッグを行ってみます。

まずはPC側のブラウザでweinreサーバを開き、接続中のクライアント一覧を表示します。

client

上記のリンクをクリックすると

client_list

このような画面が表示されます。iOSデバイスから接続されると、上記のTargets一覧に表示されます。

iOSデバイス側からは、まずデバッグしたいWebページを表示し、その後、先に登録したブックマークレットを実行します。するとTargetが以下のようになります。

connect

あとはこの画面から、普通にデバッグツールを使用することができます。

debug

当然、デバッグツール側でHTML要素を変更してやれば、それがそのままiOSデバイス側のブラウザに反映されますので

debug1

と変更してやれば、iOS側も

debug2

といった感じで、即反映されます。

補足

今回はiOSデバイスしか手元になかったため未検証ですが、当然Androidでも同様にデバッグすることができます。

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